エシカル消費とSDGs：日本と世界で進む持続可能なライフスタイルを女性として実践する方法
こんにちは、優花（ゆうか）です。神奈川県でIT企業に勤める夫、子ども2人、そして保護猫のひなちゃんと小次郎と一緒に暮らしています。
エシカル消費とSDGs（持続可能な開発目標）が日々話題になる中で、女性としてどう参加できるのか、どう実践していけるのかを考えています。そこで今回は、エシカル消費とSDGsについて、日本や世界での具体的な事例を交えてお話しします。
はじめに、エシカル消費とは何か、SDGsとは何かを簡単に説明し、その後日本と世界での事例を取り上げます。では、早速読み進めていきましょう。
目次
エシカル消費とSDGsの基本的な理解
エシカル消費とは？
エシカル消費（ethical consumption）とは、単に商品やサービスを購入するだけでなく、その製造過程や供給網、環境への影響、労働者の条件など、多角的な視点から「良い選択」をする消費のことを指します。
SDGsとは？
SDGs（Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標）は、2015年に国際連合が採択した17の目標と169のターゲットからなり、貧困撲滅、環境保全、平和といった様々な課題に対処するための国際的な指針です。
エシカル消費とSDGsの関係性
エシカル消費とSDGsは密接な関係にあります。SDGsの目標達成のためには、個々の消費行動も大きく影響します。逆に言えば、エシカルに消費することで、SDGsの達成に貢献できるわけです。
日本におけるエシカル消費の事例
日本でもエシカル消費に取り組む動きがあります。例えば、ユニクロはそのサプライチェーンでの労働者の人権を守るための取り組みを行っています。また、日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアでは、ローカル産品を積極的に取り扱うことで、地域経済を活性化させようとしています。
世界におけるエシカル消費の事例
世界で注目されているエシカル消費の例としては、アメリカの企業「TOMS Shoes」があります。彼らは、「One for One」というビジネスモデルを採用しており、一足の靴を購入するたびに、貧困地域の子供たちにも一足の靴を寄付します。このビジネスモデルにより、2019年時点で9600万足以上の靴が寄付されています。
エシカル消費の平均と成果
エシカル消費は次第に広がっていますが、まだまだ普及率は低いのが現状です。国際NGO「Oxfam」によると、エシカルに消費する人は全体の約20%とされています。しかし、その成果は計り知れません。例えば、TOMS Shoesのような企業があれば、地球全体で何百万人もの人々が直接的な恩恵を受けています。
女性としてエシカル消費とSDGsを実践する具体的な方法
家庭でのエシカル消費のポイント
家庭でのエシカル消費は、男女共に参加できるものですが、わたしとしては、特に「食」に焦点を当てています。夫がIT企業で働いている関係で、時々海外の事例に触れることがあります。そこで気づいたのが、食品のサプライチェーンが地球環境や労働者に与える影響は非常に大きいということ。
地元産品の利用
神奈川県で生活している私たちは、新鮮な野菜や魚が手に入りやすい環境にあります。地元産品を利用することで、輸送でのCO2排出を減らし、地域経済にも貢献できます。
オーガニック食品の選択
オーガニック食品は農薬や化学肥料を使用せず、環境に優しい方法で栽培されています。最近では、日本各地のスーパーマーケットでも手に入りやすくなっています。
ファッションとエシカル消費
わたし自身、ファッションが好きな一方で、安価なファストファッションの裏側には労働者の厳しい環境や環境汚染があることを知っています。
サステナブルブランドの選択
日本でも、エシカルな方法で服を生産するブランドが増えています。例えば、日本のブランド「ユーズドフューチャー（Used Future）」は、持続可能な素材を使用しており、労働者に対するフェアな報酬体系を確立しています。
セカンドハンドの活用
新しく服を買う代わりに、セカンドハンドの服を選ぶこともあります。日本では「モードオフ」や「ラクマ」など、簡単に質の良い中古品が手に入るサービスが増えています。
育児とエシカル消費
子どもがいる家庭では、さまざまな商品やサービスが必要になります。私たちは、子どもたちにもエシカルな選択を教える機会として、以下のような方法を取り入れています。
エコフレンドリーな製品を選ぶ
日本のブランド「コンビ（Combi）」は、環境に優しい素材でベビーカーや子ども用品を作っています。これは、子どもたちの未来のためにも良い選択と言えるでしょう。
教育としてのエシカル消費
子どもたちに、どうしてエシカルな選択をするのか説明し、理解してもらうことが重要です。これが、将来、SDGsに対して積極的な態度を持つ大人に育つ礎になると信じています。
エシカル消費とSDGsの社会的・経済的影響
エシカル消費の社会的影響
エシカル消費が増えることで、社会全体が良い方向に動き始めます。
労働環境の改善
エシカル消費を意識した企業は、供給網においても労働環境を重視します。例えば、アパレルブランド「パタゴニア」は労働者の人権を守るためにフェアトレード認証を取得しています。
社会課題への対応
エシカル消費は、貧困や教育などの社会課題にもポジティブな影響を与えます。先述した「TOMS Shoes」のように、一部の企業は商品の売上の一部を社会貢献に使っています。
エシカル消費の経済的影響
エシカル消費が広がると、経済にもいくつかの影響が考えられます。
地域経済の活性化
地元産品を選ぶことで、地域経済が活性化します。神奈川県で言えば、鎌倉野菜や三浦野菜が代表的ですが、これらを支えることで地域全体が豊かになります。
サステナブルなビジネスモデルの増加
エシカルに行動する消費者が増えると、それに応じて企業もサステナブルなビジネスモデルにシフトしていきます。例えば、日本の「ユーグレナ」社は、環境に優しいバイオ燃料を提供しており、売上は年々増加しています。
数値で見るエシカル消費とSDGsの影響
エシカル消費はまだ一般的には少ないものの、その影響力は着実に増しています。国連によると、SDGs達成に向けた全世界の取り組み費用は年間約2.5兆～3兆ドルとされていますが、エシカル消費によってその一部が賄われています。2019年時点で、エシカル消費市場は世界で約$2,500億に達しています。
エシカル消費とSDGsの未来
わたしは、女性として、そして母親として、これからもエシカル消費とSDGsを実践し続けていきます。子どもたちにも、持続可能な未来への責任を教えていきたいと考えています。一人一人の選択が、未来を変える力になるのですから。
よくある質問
Q1: 「エシカル消費」とは何ですか？
A1: エシカル消費とは、製品やサービスを選ぶ際に、環境保護、人権、労働者の権利、動物の権利などの社会的・環境的な価値を考慮して意識的に選択する行動を指します。これにより、消費者自身が社会や環境の持続可能性に貢献することができます。
Q2: SDGsとはどのようなものですか、そしてエシカル消費とどのような関係がありますか？
A2: SDGs（持続可能な開発目標）は、国連が2015年に採択した17の目標で、貧困、飢餓、健康、教育、平等、気候変動などの全球的な課題を2030年までに解決するためのものです。エシカル消費は、これらの目標に沿った製品やサービスの選択を通じて、個人がSDGsの達成に寄与する方法の一つとして位置づけられます。
Q3: 日本でのエシカル消費の現状はどうですか？
A3: 日本では、エシカル消費の認知度は徐々に高まってきており、特に若い世代を中心にその重要性が認識されています。エコバッグの普及やフェアトレード製品の選択、環境に配慮した商品の選択など、エシカルな選択をする消費者が増えてきています。
Q4: 女性として、どのようにエシカル消費を実践することができますか？
A4: 女性として、ファッションや化粧品の選択において、サステナブルでエシカルなブランドを選ぶことや、リサイクルやアップサイクルを取り入れたライフスタイルを実践することができます。また、地域の女性生産者をサポートする製品を選ぶことや、家族や友人との情報共有を通じてエシカル消費の重要性を広めることも効果的です。
Q5: エシカル消費を実践することで、具体的にどのような変化が期待できますか？
A5: エシカル消費を実践することで、自らの消費行動が社会や環境に与える影響を意識することが増えます。具体的には、環境破壊や人権侵害を引き起こす製品の消費が減少し、持続可能な製品の需要が増加します。これにより、企業も持続可能な生産方法を採用することが促進され、全体として社会や環境の持続可能性が向上することが期待されます。
まとめ：小さな選択が大きな変化を生む
エシカル消費やSDGsの実践は、決して他人事ではありません。わたし自身、子どもたちが成長する未来、そしてひなちゃんと小次郎にも安心して暮らしてほしいという願いから、日々の選択に意味を持たせています。神奈川県での地元産品の支持や、日本および世界の企業が取り組むサステナブルなプロジェクトを後押しすることで、一人一人が地球や社会に良い影響を与えることができます。
皆さんも、日々の小さな選択が積み重なって大きな変化を生むことを信じて、エシカルな選択をしてみてはいかがでしょうか。そして、その結果として、SDGsの達成や地球環境の改善、社会課題の解決に少しずつ近づいていければ、それが最大の成果と言えるでしょう。
これがわたしの考える「エシカル消費とSDGsの女性視点：実践から見える社会と経済への影響」というテーマに対する総括です。何らかの形で皆さんのエシカル消費やSDGsへの取り組みに役立てていただければ幸いです。
参考書籍
「エシカル消費のすすめ」著者名: 石黒一郎
本書はエシカル消費についての基本的な考え方から、その実践方法まで幅広く解説しています。特に日本におけるエシカル消費の事例や課題に焦点を当てています。
「SDGs実践ガイド」著者名: 清水裕之、高橋雅之（編著）
SDGsの17の目標について詳細に解説し、日本での具体的な実践例を紹介しています。企業活動から個人の行動まで、多角的にSDGsをどう活用していけるかのヒントが詰まっています。
「持続可能な未来のためのエシカルな選択」著者名: 三浦一紀
エシカル消費を日常生活にどう取り入れるか、またその背後にある環境や社会問題について深掘りしています。特に日本における事例やデータに基づいて説明がされています。
「エシカル・マネーで未来を変える」著者名: 島田晴香
お金の使い方一つでエシカルに生きる方法を提案しています。特に、投資や寄付に関するエシカルな選択に焦点を当てています。日本独自のケーススタディも含まれているため、非常に参考になります。
いずれも日本の状況に照らし合わせて、エシカル消費やSDGsに取り組む方法について具体的に述べられています。興味があればぜひ手に取ってみてください。
